グローバル難民フォーラムのプレッジ(宣言)として「包摂指標による働きやすい企業の評価・啓発」を提出しました

一般社団法人Welcome Japan(※1)の多様なアクターが参加する各分科会・委員会では、世界最大の難民関連国際会議「第2回 グローバル難民フォーラム(※2)」をキックオフとして、難民包摂の拡充ための多様な重要課題に関する中期行動方針・目標となる11の「プレッジ(Pledge、宣言)」を策定しました。

11のプレッジの一つとして、Living in Peaceを中心としたチームが開発した「Cultural Diversity Index」を用いて、より包括的な職場環境を作るために企業に働きかけることを提出したことをご報告します。

(※1)一般社団法人 Welcome Japanは、「難民も日本も、みんなでたくましく」をパーパスに掲げ2021年11月に設立した、「難民包摂による日本社会の多様化」と「難民自身のWell-being」の実現のため、日本社会全体で多様な包摂の拡充を目指す中間支援組織です。

(※2)第2回 グローバル難民フォーラムは、2023年12月13日から15日まで、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とスイスの共催で開催されました。日本は、コロンビア、フランス、ヨルダン、ウガンダとともに共同議長国を務めました。

プレッジとは

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、4年に一度、難民支援の担い手が一堂に会する「グローバル難民フォーラム」に向けて、世界各地で実施・計画中の支援や提案を「プレッジ」として集めています。担い手であれば誰でも、「難民に関するグローバル・コンパクト」の理念に基づき、実施中/計画中の長期的支援をプレッジとして提出することができます。
プレッジの詳細は、次のUNHCRのホームページをご覧ください。

包摂指標による働きやすい企業の評価・啓発(プレッジの内容)

私たちは、特に難民や外国にルーツを持つ人々のために、職場における文化的多様性と包括性の促進に取り組んでいます。認定NPO法人Living in Peaceを中心としたチームが開発した「Cultural Diversity Index」を用いて、より包括的な職場環境を作るために企業に働きかけることを目指しています。

この指標は、言語、文化的背景、習慣、宗教など様々な側面に焦点を当て、多様な人々が快適に自身の能力を発揮しながら働けることを表します。このプレッジは、企業に対して文化的多様性指標を採用するよう呼びかけ、多文化的な職場環境の醸成に向けた貢献を評価する制度の設立を目指します。この制度は、日本において、外国ルーツの人々の人口は増加しており、2022年末には307万人となると言われる今、まさに必要なアクションといえます。

このプレッジの対象者は、日本で働く難民および外国にルーツを持つ労働者であり、彼らが言語や文化の障壁によって不利な状況に直面しないようにすることに特に重点を置いています。

私たちは、今後1年以内に少なくとも20社に働きかけ、文化的多様性指標を採用・実施することを目指しています。

(※)Cultural Diversity Indexについてはこちらご覧ください。

【参考】

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