
私たちLiving in Peace(以降、LIP)は、児童養護施設で生活する中学生から高校生の子どもたちに、世の中の様々な仕事を知ってもらう機会として、キャリア教育「おしごとリップ」を行っています。
東京おしごとリップ
9月27日(日)、折り返しとなる5回目「おしごとリップ」を開催し、筑波愛児園とクリスマスヴィレッジから12名の子どもたちが参加しました。
今回は、前半の振り返りを行いながら、子ども自身が大人と対話する面談と「将来を考える」「身の回りのなぜを考える」の2つの講義を実施しました。

■「将来を考える」講義
中高生の将来の夢に関する統計データや、LIPメンバーが「子どもの頃に思い描いていた職業に今ついているか?」という話題から、多様なキャリアの歩み方を紹介しました。
さらに、「中学生の頃の自分に声をかけるなら?」というテーマで、LIPメンバーが当時の自分に語りかけるメッセージを届けました。少し先を歩く大人の生(なま)の声は、子どもたちにとって新鮮だったようです。おしごとリップを通して交流を深めてきた私たち大人の人生の一端に触れることで、子どもたちが“今”と向き合うきっかけになればと願っています。
■「身の回りのなぜを考える」講義
「仕事で行われている工夫」(例えば、「看護師が患者さんの名前や生年月日を知っていても、何度も確認するのはなぜ?」という問い)について考えてもらいました。正解は一つではない問いに向き合うことで、子どもたちは真剣に考え、自分なりの答えを見つけていました。何気なく過ごす日常の中にある小さな工夫や理由に気づくことは、仕事だけでなく、これからの人生を豊かにする力にもつながると感じています。

面談では、これまでのおしごとリップの振り返りから、後半で頑張りたいこと、学校生活や私生活のこと、進路のことまで、子どもたちが大人とゆっくり対話をする時間となりました。毎月のプログラムを通して感じている成長を確かめ合ったり、今と向き合う子どもたちと、少し先の未来を一緒に考えたりする、温かい時間が流れていました。
また、「これまでのおしごとリップで大事だなと思ったことをメモで残している」という子どももおり、そのひたむきな姿にメンバーも胸を打たれました。目の前の子どもたちと、その未来のために活動していますが、同時に私たち大人も多くの学びを得ています。子どもたちが一歩ずつ、自分のペースで成長していく姿は、何ものにも代え難い時間です。
今回のプログラムを終えた子どもたちからは、前向きな言葉が多く届きました。
<子どもたちからの感想> ※一部抜粋
- 10年後の自分がどうなっているかあまり予想はつかなかったけど、後悔しないように挑戦していきたい。
- 面談で思っていることを全部話せて良かった。
- 自分の進路がある程度決まっている中で、その方向性について話しながら確認することができて良かった。
継続して同じ大人が関わることで、より深い対話が生まれていることを実感しています。
おしごとリップには、「進路を具体的に考えている子」から「興味を探している子」まで、さまざまな段階の中高生が参加しています。
私たちは、その子のペースに寄り添いながら、将来をともに考える一人の大人であり続けること、そして仕事に限らず人生を歩むための“根っこの力”を育むきっかけを提供していきます。
10月から始まる後半の「おしごとリップ」でも、さまざまな仕事や業界との出会いを通して、子どもたちの世界が広がる機会を届けてまいります。

こうした機会を子どもたちに届けられているのは、支援してくださる皆様のおかげです。Living in Peaceは皆様の想いを、子どもたちの未来につながる貴重な機会として、丁寧に形にし、心を込めて届けてまいります。今後とも、皆様のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
関西おしごとリップ
9月27日(日)、関西「おしごとリップ」は、2施設計9名の子どもたちが参加してくれました。
関西でも中間の振り返り会として、「自分を知るワーク」と「しくじり講義」、そして面談を行いました。
まず「自分を知るワーク」では、自分の日々の具体的な行動のクセから深堀りして、自分の価値観について考えてもらいました。自分が大切にしている価値観を言語化した上で、他者から見えている自分についても子どもたち同士で意見交換をしました。自己認識と他者から見られている自分の違いを知る機会になった子どももいたようです。

次に「しくじり講義」ではLIPメンバー谷口さんが講師を務め、学生時代から社会に出てからのしくじりや経験談を子どもたちに分かりやすく伝えました。谷口さん自身の体験から、「しくじりを恐れて、しくじることを回避してきたことがしくじり」と振り返り、「しくじることを恐れずに、何事も挑戦しよう」と子どもたちに熱いメッセージが贈られました。

「面談」では、前半のおしごとリップを通しての気づきや、興味関心、将来のことなど、一人ひとりと向き合い、雑談ベースで自由にお話しました。後半に向けての目標を話してくれる子どももいて、前向きに取り組んでくれていることをうれしく感じました。
<子どもたちからの感想> ※一部抜粋
- 自分が周りにどう思われているか知ることができ良かった。
- 面談が楽しかった。
- 興味があることは、全部やってみようと思った。

寄付者の皆様のご支援によって、このような学びと成長の場を実現できています。未来を担う子どもたちが、自分の可能性を信じ、社会の仕組みを理解するきっかけを得られることに心から感謝申し上げます。
ぜひお知り合いにも活動を共有いただければ幸いです。今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。







