第7回 おしごとリップ開催

私たちLiving in Peaceは、児童養護施設で生活する中学生から高校生の子どもたちに、世の中の様々な仕事を知ってもらう機会として、キャリア教育「おしごとリップ」を行っています。

関西おしごとリップ

12月10日に第7回「おしごとリップ」を関西で開催しました。今回は、7つの業界の中から「情報・通信サービス業界」のおしごとを取り上げました。講師として、NTTドコモの野村さんをお迎えしました。

野村さんは、進化のスピードが早い情報・通信業界のおしごとを通して「技術の進歩が作る未来を社会を想像することの楽しさ、仕事の素晴らしさ」を知ってほしいと、これまでの携帯(モバイル)電話の歴史、更に今後の技術革新により2030年の社会がどう変化していくかを、動画を交えて解説頂きました。 

また、NTTドコモでの野村さんのおしごと紹介として、モバイル技術を活かしお客さま(会社)と協創(ともに創る)で、経営課題と社会課題を解決する「法人営業」の実例を学びました。

ワークでは、「NTTドコモの社員になって社会課題を解決してみよう」として、様々な問題を抱える瀬戸内海の離島を対象に、住民の困りごとを想像し、その解決手段を考えることに挑戦しました。

ワークのあとは、小学生時代から野球に打ち込み、今も地域で野球クラブの監督もされている野村さんから、人生観や仕事観、少子化や野球人口の減少という社会課題に地域で取組む自身の夢について語りかけて頂きました。

「人生の優勝旗を勝ちとる」という恩師からの言葉を大切に生きる野村さんのメッセージは、子どもたちの感想からも熱く響いていた様子が窺えました。

<子どもたちの感想> ※一部抜粋

  • ワークでやった離島の問題解決は今現在では難しいことが多かったが、時代の進歩は速いので、もしかしたら実現できるかも、と思いました。
  • 野村さんは色々な道を通ってここの道に辿り着いたのがすごい。
  • 今回学んだ、情報・通信の業界は日々成長していてコンピュータが活躍していっている時代だからこそ自分たち人間も負けじと頑張りたいし、コンピュータとうまく共存できる世界にしていきたいと思った。

皆様のご協力をいただき、今月も「おしごとリップ」を開催することができました。今後とも引き続きのご支援・ご指導のほどよろしくお願いいたします。

東京おしごとリップ

2023年度の第7回『おしごとリップ』を12月17日に開催しました。参加者は筑波愛児園様、クリスマス・ヴィレッジ様に所属する中高生12名です。

今回は7つの業界の中から自然の恩恵を被る『農業』を取り上げ、講師として、種苗会社に勤務する森木さんをお迎えしました。森木さんは種苗会社で研究職として勤務し、様々な農作物の品種改良に関わっています。

今回の講義で森木さんが伝えたかったことは、『未来を想像して今の仕事をする』。「開発した品種が世に出るまでの期間は長いので、未来を見据えて開発することが重要である。また、いろんな未来の可能性が考えられるので、アイデアは大事にして欲しい。」というお話からも、そのメッセージが伝わってきました。

ワークでは、さつまいもの品種改良に取り組みます。地球温暖化という課題に対し、子どもたちには産地を指定し、その地域のさつまいもの品種改良を検討してもらいます。地域の特性を考慮し、品種改良が完了する10年後により多くの人達に必要とされる品種を検討します。苦労しながら考えていましたが、自分なりの答えを出していました。

また、今回のおしごとリップでは、ランチタイムに調理済、生のさつまいもをそれぞれ4種類ずつ持ってきていただきました。子どもたちは実際に試食して確認する事で、品種による味、食感の違い、見た目を実感できたようでした。

<子どもたちの感想> ※一部抜粋

  • 品種改良ってとてもおもしろいなぁとお話を聞いて興味をもった。
  • 今回のワークでは『未来のさつまいもの品種を考える。』でしたが、色んなことを考えないといけないので、すごく難しかったです。品種改良について学び、食卓の人達だけでなく農家の人達と協力しながら品種改良しているんだなと思いました。
  • 農家さんや市場などは分かっていたけれど、種苗会社などは知らなくて新しい事を知れてよかったなと思いました。ワークでアフリカにさつまいも!を考えるのがかなり難しくてやりがいがあったなと思いました。

皆様のご支援のおかげで、今回も無事におしごとリップのプログラムを実施することができました。心より感謝申し上げます。今後もLiving in Peaceは、子どもたちが健やかに成長し、未来に希望を抱けるようなキャリア教育プログラムを提供してまいります。

皆様方のお知り合いで、当団体の活動にご興味をお持ちくださる方がおられましたら、この記事を共有いただけると幸いです。今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

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