お金の教育講座 第4回「家計簿をつけてみよう~毎月の支出を考える~」を開催しました!

Living in Peaceでは、社会的養護下の子どもたちが、今後の人生に必要なお金の知識を身に着けることにより、生まれ育った環境に関わらずもっと自由に生きる、というゴールを達成するために、お金の教育事業を行っています。

第4回「家計簿をつけてみよう~毎月の支出を考える~」を開催いたしましたので、ご報告いたします。

講座の内容

今回参加いただいている施設では、お小遣い帳をつけるなど、子どもたちに金銭感覚を身につけてもらうための取り組みをしています。

しかし、施設を退所して一人暮らしを始めた子どもたちの中には、まとまったお金を手にした際に計画的に使えないケースがあり、食費を削減して遊びに使ってしまうこともあるようです。(ATMは、「自動でお金が出てくる機械」と思っている子どもも!)

そこで、私たちは、実際の生活には、「何がどのくらい、お金がかかるのか」ということを説明し、収支のバランスや生活する上で絶対に必要な項目はなにか、を伝えました。

ワークでは、私たちが考えるシミュレーションをもとに、各自、一人暮らしをしている状況をシミュレーションしてもらい、「自分がゆずれない項目」「節約すべき項目」は何かを考え、「自分の家計ルール」を作ってもらいました。

また、「進学シミュレーション」を利用して、大学生活のイメージをつけてもらいました。

また、メンバーの実体験に基づく家計簿のはなしでは、リアルな話で、子どもたちの反応も良かったように見えました。(他にも、「節約川柳」を作りましたが、先生たちは大きくうなずいていただきましたが、子どもたちの反応はいまいちだった模様です?!)

「家計簿をつける」という講座は、おしごとリップでも行っているため、比較的なじみやすい内容だったようです。
アンケート結果の満足度も高く、「家計簿をつける」ことの必要性を感じた子どもたちが多かったです。

<子どもたちからの感想> ※一部抜粋

  • 進学してもしなくても自分のお金を管理するには家計簿が必要になるなと痛感しました。これからしっかりと自分のお金についてしっかりと見直していこうと思います。
  • 家計簿をつける重要さがわかった

次回、第5回講座では、「家計の『計画』を立てよう」というテーマで学びます。
家計簿は、ただ「記録」するだけでなく、その内容を「見直し」をすることが必要と考えています。
より自分に合った生活が実現できるような講座を予定しています。

2023年「お金の教育事業」総括

今年は、DM発送、お金の教育講座の開催、そして生成AIを活用した奨学金支援「奨学金チャットボット」の作成を主な活動として行いました。

初の試みであった、施設退所予定者を対象(主に高3)にした「お金の教育講座」は、残すところ、あと2回となります。
初めての取り組みで、テキストやワーク内容をメンバーで試行錯誤しながら、進めてきましたが、着実に前進していることを実感できた活動でもありました。
また、子どもたちの感想や質問で、私たちにも新たな発見がありました。
この「お金の教育講座」を通して、少しでも子どもたちに「気づき」を与えられていれば幸せです。

来年は、この講座に参加した子どもたちにプレゼントする「お金の教育冊子」(鋭意作成中!)の準備をすすめていきます。
また、さらに多くの子どもたちへ「お金の教育」を提供できる仕組みを考えていきたいと思っています。
本年も、皆様からの寄附により、子どもたちへ直接的な活動ができたことに感謝申し上げます。

「お金の教育講座」をよりよいものにしていき、また「進学シミュレーション」も多くの方たちに利用いただけるよう、まい進してまいります。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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