
就活って何? どんなスケジュールで進み、どんな準備が必要なの? そんな疑問に答える難民の大学生向けキャリアセミナーを、UNHCRのRHEP(Refugee Higher Education Program=難民のための奨学金制度)で学ぶ大学生や大学院生が集まるオンライン会合で、実施しました。
Living in Peace 難民プロジェクトのメンバーが講師となり、前半は就活の基礎知識を話しました。企業の多くが新卒者を一斉採用し、90%の学生が卒業前に「内定」と呼ばれる就社確約を得ていることを説明。就職活動のスケジュールとして、1年生で言語力や経験を増やし、2年生はインターン参加で「合う仕事」を考え始め、3~4年生でエントリーシートを準備し応募を始めること…などを伝えました。後半は、履歴書やエントリーシートの作成に役立つ、自己分析のやり方に時間を割きました。自分ならではの志望動機をエピソードと共に語り、熱意をあらわすことが大事だという結論を、学生たちは真剣な表情で聞いていました。
参加者の7割は1、2年生で、まだ特段の準備をしていない層が多かったです。事後アンケートでは、「今からやるべきことが明確にわかった」「自己分析の具体的なやり方を知ることができた」という肯定的な意見が寄せられました。難民プロジェクトでは、RHEP利用者向けのキャリアセミナーを冬季にも開き、学生の意識を高め具体的な就職ノウハウを広める予定です。