ブラジルのマイクロファイナンス関連機関 訪問記〜初の南米でのファンド組成に向けて〜(その1)

SNSでこの記事をシェア!

みなさん、ブラジルといえば何を思い浮かべますか?サッカー、コーヒー、アマゾン川、それともパルマス銀行でしょうか?日本から見て地球の裏側にある国、ブラジルはパルマス銀行を筆頭にコミュニティ・バンク等による金融包摂の取り組みが知られている国でもあります。

Living in Peace(以下、LIP)では、初の南米でのプロジェクトとして、ブラジルでの新たなマイクロファイナンスのファンド組成を検討しています。今回機会があってブラジル、サンパウロの関連機関へ直接訪問してきましたので、三回にわたってその様子をお届けしていきたいと思います。

自己紹介

改めまして、LIPの齊藤と申します。本業はSIerで事業開発に関する仕事をしています。もともと仙台勤務時代にNPO法人でボランティアをしていたのですが、より主体的に活動に参加したいという想いから、東京への転勤を機にプロボノで構成されるLIPに参画しました。

東京へ異動する前にジャカルタで働いていたことから、現在主にインドネシアをはじめとする東南アジアでの新たなファンド組成の可能性について調査を担当しています。加えて、現在メンバーの一人が駐在している、ブラジルでのファンド組成検討チームにも参加しています。

これまで、サンパウロのコミュニティ・バンク、マイクロファイナンス関連企業、NGO、そして研究機関とZoomで何度か打合せを重ねてきました。さらにもう一歩検討を進めるため、現地での挨拶と視察を目的に、11月に単独で渡伯してきました。私自身初のブラジル訪問。全てが新鮮な2日間でした。

東京からサンパウロへ

今回の渡航ではじめて知ったのですが、日本からブラジルへは直行便がありません。ヒューストンでトランジットし、サンパウロへ向かいました。地球の裏側のため、時差は12時間。機内では時差ボケを調整するためにほとんどの時間を寝て過ごし、以前読んだブラジル人作家の小説を読み返しているうちに、グアルーリョス国際空港に到着しました。

(ブラジルの航空会社、LATAMの飛行機)

10月からの米国政府機関閉鎖の影響で飛行機の到着が遅れたり、Uberの運転手とポルトガル語でコミュニケーションが取れずに一方通行を行ったり来たり色々ありましたが、なんとか待ち合わせ場所のパウリスタ通りに面した高層ビルに辿り着けました。もともと事前に駐在員のメンバーとランチMTGの予定でしたが、私の到着遅れにより、到着早々準備いただいたコワーキングスペースの会議室へ直行することになりました。

(サンパウロのオフィス街)

1日目 Banko Comunitario Tonato訪問

Banco Comunitario Tonatoはブラジル各地のコミュニティ・バンクを取りまとめるNGOです。コミュニティ内で循環する地域通貨の提供や、太陽光発電パネルや浄水設備設置プロジェクトへの出資、野菜や薬草などの栽培支援、女性起業家への支援などを行なっているそうです。今回は別々の地域で活動している方々が、このためにわざわざ集まってくださいました。

(会議中、コミュニティバンクの皆様と)

打合せの出席者は、これまでZoomでやり取りしていたDirectorの方に加えて、複数のコミュニティ・バンクから来た方々もあわせて先方は5名、こちらは私と駐在員のメンバー、通訳の方の計3名です。机には8名分のネームプレート、地元料理を中心とした軽食、そして同時通訳の機材まで用意してくださって、会場はまるで国際会議のような雰囲気でした。

打合せは終始和やかに進み、改めて自己紹介をし、どういったところニーズがありそうか意見交換を行いました。最後に更に具体的な内容をやり取りするにあたってNDA(秘密保持契約)を結ぶことで合意し、集合写真を撮って締めくくりました。別れ際には握手やハグを交わし、オンラインよりも体温の乗ったコミュニケーションができたと感じました。

オンラインでは分からなかった点で特に印象に残ったのは、こうした会議の場作りにおいて、先方が非常に慣れていることでした。儀式が集団の結束を強くしていくという話をどこかで聞いたことがありますが、コミュニティを維持・発展させるための工夫を日々実践されているのだろうと想像させる実りある現地訪問でした。(次回へ続く)

(コミュニティバンクの皆様とLIPメンバー)
仲間になる >
寄付する >
仲間になる >
寄付する >
SNSでこの記事をシェア!