
日本には現在、親からの虐待や経済的困窮など、さまざまな事情により実の親と離れて暮らす子どもが約 42,000 人存在します。 そうした子どもたちを家庭で預かり、育てるための制度が「里親制度」です。
日本の里親制度は、1947年の児童福祉法、1948年の家庭養育運営要綱が制定されたところからスタートしています。しかし、その目的は戦災孤児対策としての養子縁組等に焦点が当てられており、現在の里親制度とは趣旨が異なるものでした。
そんな中、東京都は1973年に養護施設(現「児童養護施設」)に養育家庭センターを設置し、養子縁組を目的とせず、子どもの養育を目的とした、新たな児童の家庭的養育形態としての「養育家庭制度」が発足します。
そしてこの度、東京都の養育家庭制度が設立から50周年を迎え、特定非営利活動法人 東京養育家庭の会が記念誌『育てる 里親会と制度のあゆみ』を発刊し、認定NPO法人Living in Peaceは本誌の制作協力を行いました。
一般流通はございませんが、機会があればぜひお手にとってご覧いただけますと幸いです。
▽特定非営利活動法人 東京養育家庭様のHPリンクはこちら
https://www.tokyo-yoikukatei.jp