代表理事交代のお知らせ

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平素よりLiving in Peaceの活動にあたたかいご支援、お力添えをくださり、誠にありがとうございます。

このたび、2018年4月より創設者・慎泰俊の後任として中里晋三とともに代表理事を務めてまいりました龔 軼群が、任期満了に伴い、本人の意向により再任(重任)は行わず、2025年10月31日をもって代表理事を退任いたしましたのでご報告申し上げます。

代表交代に関する意図、背景等については、下記記事をご覧ください。

2025年11月からは、正会員総会および理事会の決議を経て、宮本麻由が代表理事に就任いたします。

新たな体制においても、「すべての人に、チャンスを。」のビジョンの実現に向けて、サステナブルで力強い組織づくりに変わることなく取り組んでまいります。引き続き、あたたかなご支援、お力添えのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

龔 軼群からのご挨拶(退任)

Living in Peaceとの出会いは、2011年まで遡ります。フィリピンのスモーキーマウンテンを訪ねるスタディツアーで一緒に参加した方が「Living in Peace」という団体がマイクロファイナンスをやっているらしいと教えてくれたことがキッカケです。(その方はのちにLiving in Peaceの理事になります)

その時は何やら宗教っぽい名前の団体だなと思ったに過ぎなかったのですが、それから4年後にLiving in Peace(以下、LIP)の門を叩くとは想像もしていませんでした。

大学時代は経営学を専攻しており、当時ムハマド・ユヌスさんとグラミン銀行がノーベル平和賞を受賞された記事を目にしてからは ”貧困問題はビジネスで解決できる” という思考がずっと頭にあり、社会に出たら私もその道にいきたいと考えていました。

しかし、現実はそう上手くはいかないもので、貧困問題解決とは全く関係のないところで社会人生活をスタートしました。毎日馬車馬のように働き、ひたすら数字を求められる環境が数年続いた後、ふと我に返ったとき、たまたまSNSで「LIP 活動説明会」が流れてきて、何かに吸い込まれるかのようにその場で理事の方にコンタクトしました。

そこから、10年以上もの歳月が経っていることに私自身驚いています。

マイクロファイナンスの現場に行くことが楽しくて、長期休みのたびにカンボジアやミャンマーなどへ渡航し、メンバーと一緒にファンドのモニタリングや組成に力を注ぎました。2018年、創設者の慎から代表のバトンを受け取り、マネジメント経験ゼロスタートで、メンバー150人の組織の経営・財務基盤を刷新しました。そして、日本に逃れてきた難民の方々を支援するプロジェクトを立ち上げ、オンラインで日本語が学べる仕組みをつくり、さらには子どもたちの体験格差をなくすための「おでかけリップ」も事業として始めました。

自らの意思によらないところで、社会のなかで取り残されている存在や課題を発見して、解決していくための仕組みをつくるーー

LIPは、私に同じ志を持った仲間と出会い、共に挑戦し、成長する機会を提供してくれました。そして、人生で大切な友人たちも。

LIPがなければ今の私はない、かけがえのない財産です。

2025年10月末で代表理事を退任いたしましたが、任期中、嬉しかったことも大変だったこともたくさんありました。代表として未熟だった私を支えてくれた皆様、共に活動した皆様、今この文章を書きながらも、みんなの顔が次々と浮かんできて、涙がこみ上げます。

任期中の7年半、一緒に活動してくれて、支えてくれて、本当にありがとうございました。

代表理事のバトンを渡す宮本は、私よりも断然しっかりしていて頼もしく、フェアであり、人間としての温かさを持っているので、さらにLIPを成長させてくれると思います。

私は今後一正会員としてLIPに関わり続けますが、次世代の経営には口を出さず、見守る姿勢で自分自身にできることに取り組みたいと思います。

「すべての人に、チャンスを。」

社会が変化し時代が移り変わったとしても、私たちLiving in Peaceはひとりひとりが少しずつ時間を出し合いながら、社会をより良い場所にしていくため尽力してまいりますので、これからもご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

龔 軼群

宮本 麻由からのご挨拶(新任)

長年にわたり、当団体の活動を支えてくださっている寄附者の皆様、ならびに関係者の皆様に、心より御礼を申し上げます。

Living in Peaceとの出会いは、5年ほど前。仕事で、多くの方のキャリア選択に向き合う一方で、自分の知識・経験は、本当に必要とする方々の力になっているのかという問いを抱えていました。コロナ禍で多くの制約が生まれるなか、自分たちにできることを持ち寄り、機会へのアクセスが限られた方々に寄り添うLiving in Peaceの姿勢に触れ、参画を決めました。

参画後は、難民支援事業にて、日本語学習支援やキャリア支援に従事するとともに、人事・経営企画などバックオフィスの体制づくりに携わってきました。

代表理事として大切にしたいのは、「すべての人と共に生きる」考え方です。違いを前提に相手を理解しようとすること、自分の得意や経験を誰かのために差し出すこと。そのような小さな心がけが当たり前になることで、「すべての人に、チャンスを。」というビジョンに、少しずつ近づいていくと考えています。

Living in Peaceは、メンバー全員が本業を持ちながら活動するプロボノ組織です。「社会のことも、私事(しごと)に。」というタグラインのとおり、一人ひとりが社会課題を自分事として、そして仕事と同じように重みを持った「為すべき事」として向き合うことを大切にしてきました。

これからも、多様な専門性と経験を持つメンバーが、社会の変化を丁寧に捉えながら、取りこぼされてしまいがちな課題を自ら見出し、周囲を巻き込むことで、より大きなインパクトを生み出す「誰もがリーダーである組織」であり続けたいと考えています。

また、限られた資源だからこそ、プロジェクト同士の連携や皆様との協働を通じて、いただいたご支援をより必要な人に、多くの人に、そしてより効果的なかたちで社会へお返しできるよう努めてまいります。

新体制のもと、これまで培ってきた価値観と活動を大切にしながら、次の一歩を着実に進めてまいります。今後とも、Living in Peaceへの変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

認定NPO法人Living in Peace
代表理事 宮本 麻由

今期 理事体制のご紹介

2025年11月より、下記の理事体制となります。

代表理事 宮本 麻由(新任)
大橋 彩香(重任)
宮成 静(新任)
安井 規泰(新任)
徳原 一希(新任)
角田 真理(新任)

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