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『眠りに生きる子どもたち』

  • 投稿日 2021年1月9日
  • 更新日 2021年12月14日
  • 著者 idouefumiko
  • 記事のカテゴリー 難民
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明けましておめでとうございます!
認定NPO法人Living in Peace(以下、LIP)難民プロジェクトです。
寒い毎日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

2021年もLIPカルチャー部では、難民問題が学べるエンタメ作品や書籍をご紹介させていただきます。ご自宅でのんびりとする時間も増えたかと思いますので是非、興味のあるものからお手にとっていただければ幸いです(^^)

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さて、第3回目、ご紹介するのはこちらのドキュメンタリーです!眠りに生きる子供たち | Netflix (ネットフリックス) 公式サイトトラウマを抱えたままスウェーデンに避難した難民の子供たちは、先の見えない不安から逃れるために、こん睡に近い状態に陥る”あきwww.netflix.com

目次

◎作品紹介

【眠りに生きる子供たち/ (原題)Life overtakes me】
・ジョン・ハプタス、クリスティン・サミュエルソン/監督
・2019年製作/スウェーデン・アメリカ/40分
短編ドキュメンタリー映画。アカデミー短編ドキュメンタリー映画賞にノミネート。現在は、Netflixでのみ公開中!

◎あらすじ

 難民受け入れ大国であるスウェーデンに逃れてきた家族、そして、小さい子どもたち。祖国での心身的トラウマ、滞る難民申請、そして本国送還への恐怖から、昏睡に近い状態で生きる子どもがいる。彼らは辛い現実から逃れるあまり、ある日突然、食事をしなくなり、反応を見せなくなり、ついには”眠り”に落ちてしまう。スウェーデンで多発している、原因不明の難病とたたかう家族に密着した、短編ドキュメンタリー。

画像1

◎あきらめ症候群/Resignation Syndrome

 すやすやと寝息をたて、ベッドに横たわっている幼い女の子。パッと見る限り、ただ寝ているだけに見えますが、その鼻にはチューブがつけられ、両親の呼びかけにも全く反応を見せません。


”ダリア、7歳。5ヶ月間、反応なし”


 衝撃的なキャプションとともに、彼女、そしてもう2人の幼い子どもの様子が描かれていきます。
 ”あきらめ症候群”が最初に確認されたのは1990年代後半。2003年頃から症状を訴える患者の数は増加しており、今では数百人の”祖国から逃げ延びてきた難民の子どもたち”がこの難病と闘っている様です。
 原因は依然として不明。また、この病の多くはスウェーデンで確認されており、その他の国では数件しか報告されていない様です。
 スウェーデンの文化・社会的背景が要因となっているのか?など、いまだ研究がなされていない部分が多数を占め、治療法が分からず数年苦しむ家族もたくさんいます。

◎スウェーデンの難民状況

画像3


 さて、物語の舞台となっているスウェーデンにおいて、難民を取り巻く環境はどの様になっているのでしょうか?
 北欧といえば、福祉に手厚く住みやすい国という印象がありますよね。
 移民・難民の受け入れにも非常に積極的で、受け入れ・コミュニティへの統合・対外支援の3つの側面においても寛容な政策がなされるなど、難民・移民にとっても住みやすい国だったそうです。2015年には15万件もの難民申請があり、EU加盟諸国の中で人口比に対する難民の割合が最も高い国の一つでもありました。
 しかし、積極的な受け入れを行い、難民・移民の人口が増えていくにつれて、財政難や異文化への反発・拒否感情が増大していき、2016年には難民申請件数が3万件弱まで急激に落ち込んでしまいました。
 一昨年、2019年に難民申請を行った人の数は21,984名。申請者の中でも60%以上の人が却下をされ、本国送還を余儀なくされています。

スクリーンショット 2021-01-03 午後4.32.00


 言葉が通じず、生活習慣が異なる文化の中で生きなければならないということ。難民・移民拒否が声高に訴られ、反発感情に触れる機会が増えたこと。そして、いつ退去命令を下されるのかも分からない不安定な生活であること。
 様々な要因によって、スウェーデンに居住する難民の方々の状況は悪化しています。

◎難民の子どもたち

 なぜ子どもにだけ、この様なことが起きるのだろう?と疑問に思っていましたが、映像を見てみて分かった気がします。
 作品中にも出てきましたが、親は子に心配をかけまいと情報共有することを躊躇います。しかし、いくら幼くても、子どもは周囲の大人の雰囲気で不穏な状況を察知しますよね。
 正確に知ることが出来ない、自分の気持ちをうまく話せない、伝えられない。この様にして不安が積もり、現実と向き合うことを体が拒否してしまうのでしょう。
 終盤、一人の女の子はあきらめ症候群から回復し、普通の生活に戻っていきます。その過程として難民申請が通ったことで、両親が希望を取り戻し、安心した雰囲気が作られていったことが描写されていました。
 「きっと理解できないから、話せないから」と問題から遠ざけてしまうのではなく、子どもたちの声を聞き、尊重できる様な社会になれば。そして、子どもが移住先でも笑顔で暮らせる様な社会になる為には何ができるのだろう、と考えさせられました。
 日本でも十分に起こりうる事だと思います。40分という短い作品なので、お時間がある方は是非みてみてください!

参考webサイト
・aida/ asylum information database
https://www.asylumineurope.org/reports/country/sweden

執筆:星島

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