
私たちLiving in Peace(以下、LIP)は、児童養護施設で生活する中高生に、世の中の様々な仕事を知ってもらう機会としてキャリア教育「おしごとリップ」を行っています。
関西おしごとリップ
2026年1月18日(日)、第8回「おしごとリップ」を開催しました。生駒学園・高鷲学園の2施設合同で、計12名が参加しました。今回のテーマは「モノをつくる 製造業界」。LIPメンバーの島さんが講師を務め、製造業界全体や生産技術・設計開発の仕事について学びます。
製造業の定義から始まり、モノづくりに関する様々な仕事をクイズ形式で楽しく紹介します。続いて、実際の製造現場の様子や、車が作られるまでの流れ、製造業で働く人の職種について講義を行いました。

続いて、島さんの勤める化学メーカーでは、実際にどのような製品が作られ、それらがどんな場面で使われているのか紹介します。あわせて、生産技術職の具体的な仕事内容をイメージしやすいよう、「光る繊維をつくる」という例を取り上げて、工程や工夫のポイントを詳しく教えてもらいました。

ワークでは「坂を登れるモーターカーを開発しよう!」をテーマに、実際にモーターカーが走る様子を観察し、坂を登れない原因や、どのように工夫すれば登れるようになるのかをグループで話し合いました。そして、自分たちの考えをもとに部品の交換や改良を行い、何度も実験を重ねました。どのグループも和気あいあいとワークに取り組み、それぞれ異なった部品構成で、開発を成功させることが出来ました。

最後に、島さんから「考えるという仕事の面白さ」や、ご自身の進路選択の経験から「自分の好きなことを知る努力の大切さ」についてお話ししてもらいました。
子どもたちからは「何度も試作して実験を繰り返すのが楽しかった」「周りのメンバーとのアイデアや意見の違いがあった」「部品の種類や位置などを考えて目標を達成するのは楽しかった」といった感想が寄せられました。
東京おしごとリップ
2026年1月25日(日)に「おしごとリップ」を開催し、筑波愛児園とクリスマス・ヴィレッジから9名の子どもたちが参加しました。1月は、各職業に焦点を当てるいつもの形式ではなく、将来子どもたちが自立して社会で生きていくために必要な「お金」をテーマに講義を実施します。講師は、Living in Peaceこどもプロジェクトの「お金の教育」チームが務めました。
今回は、全体を3つのセクションに分け、それぞれ別の講師が担当しました。
「Section1:情報の見極め方について考えてみよう」では、詐欺の通販サイトや、SNSでお金がもらえると謡う詐欺について、実例とクイズを交えながら考えます。また、口座売買のリスクなど、お金を失うだけでなく、知らず知らずに犯罪につながってしまう行為についても解説しました。

「Section2:お金の危ない罠」では、借金やカードローンのトラブルについて話をします。成人年齢が18歳に引き下げられたことで、子どもたちは自立後すぐに自分で様々な契約ができるようになります。仕組みを知らないと陥ってしまう「危ない罠」について、動画やイラストを交えて説明しました。また、実際にトラブルに巻き込まれたときの相談先についても紹介しました。
詐欺の話、トラブルの話と続いて、子どもたちも少し引き締まった顔で聞いていたのが印象的でした。実際に、これらのトラブルは、実際に児童養護施設の職員さんや、自立後の支援をされている方からもたびたびLiving in Peaceに相談が寄せられます。自立を控えた高3の子どもはもちろん、中学1年生のうちからこうした話に触れることが大事だと考えています。

「Section3:自分にあったお金の使い方を考えよう」は、ここまでの話と打って変わり、お金の使い方の話題です。節約することの大切さを伝えるだけでなく、「どうお金をつかったら幸せを感じるか?」など自分の価値観を探るワークも行いました。「推し活」を例に、「そのお金の使い方は良かったか」という問いについて複数の視点で考え、「家計簿をつける」「天引き貯金を活用する」など具体的なアドバイスも飛び交いました。
参加した子どもの中には、早速「アルバイト代をためておくための口座を作りたい」と施設職員さんと相談し始める子もいました。

今回は、普段と異なり、ワークよりも講義が中心となりました。難しいトピックではありましたが、こどもたちが真剣な表情で集中して聞いてくれたのが印象的でした。自分事として考えてくれたのかなと思います。
子どもたちからは「一人暮らしした時に気を付けようと思った」「お金を貯金したいと思った!」「闇バイトはダメ絶対!」といった感想が寄せられました。

寄付者の皆様のご支援によって、このような学びと成長の場を実現できています。未来を担う子どもたちが、自分の可能性を信じ、社会の仕組みを理解するきっかけを得られることに心から感謝申し上げます。ぜひお知り合いにも活動を共有いただければ幸いです。今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。






